スマイル歯科ブログ

献血

先日、久々に献血をしてきました。

大学に籍を置いていた頃は近くに献血ルームがあり、毎月のように通っていました。
寝ころんでいるだけで人の役に少しは立ちますし、健康状態のチェックにもなります。
その他にも骨髄バンク登録、臓器提供意思カードの記入など、ボランティアと言うには
あまりにも消極的ですが、何かの役に立てれば、と思っていました。

ところが数年前から私の血液は「献血お断り」に分類されてしまったのです。

世界中を混乱させたBSE(牛海綿状脳症いわゆる狂牛病)問題が発生し、
ヒトに発症するクロイツフェルト・ヤコブ病との関連性が強く指摘され、
1980年から1996年の間に英仏両国に1日以上滞在した人の献血を中止する
暫定処置が2005年に取られたのです。

1994年に妻と二人で、当時イギリスに長期出張していた従兄の家にお邪魔しました。
1週間程度でしたが、従兄の家族全員で温かく迎えてもらえて、
ウィンザー城、大英博物館、「マイフェアレディ」のコベントガーデン、
「オペラ座の怪人」観劇、など実に思い出深い滞在でした。
当然、ローストビーフやら焼肉やら、ロンドンで肉をたくさん食べました。

食肉とヤコブ病発症との因果関係ははっきりしないものの、
1989年にイギリスに1か月滞在した日本人男性のヤコブ病発症・死亡例が
2005年に明らかになったため、先の暫定処置が決定したようです。

先日、新聞を見ていた長男が「お父さん、献血できるようになったよ」
と教えてくれました。
「1日以上滞在」の中止条件が「1か月以上滞在」に緩和されたのです。
子供達に「献血ができなくなった理由」を数年前に話した記憶はありますが、
目ざとく広告記事を見つけ、内容を把握した長男には少し感心しました。
ハイ、親バカです。

さて、段ボール箱の片隅に埋もれていた献血手帳を探し出し、
少し緊張しつつ、高崎の献血ルームを訪れました。

献血手帳は磁気カードに変わり、問診票の記入はタッチパネルが導入され、
ちょっとした浦島太郎状態です。

通常60分程度かかる成分献血を以前なら50分以下で終了していたのですが、
明らかに緊張していた私は60分以上かかってしまい、職員の方々の昼休みを
大きく削る結果となってしまいました。ご迷惑をおかけしました。

暫定処置が緩和された根拠はわかりません。もしかすると私の血液は、
「リスクあり」として廃棄とはいかないまでも、例えば研究用として使われ、
通常の輸血には回らないのかも知れませんね。

献血手帳がカードに変わりました。
68回目は平成15年。丸7年の空白がありました。

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コブ

横浜の友人K君に誘われて、今シーズン初滑りをしてきました。
東京在住の友人M君も加わって、男3人で出掛けました。

場所は沼田市の隣、川場村にある川場スキー場。
8階建ての立体駐車場がゲレンデに隣接しています。

K君はいわゆる「コブ」が大好きで、
一緒に滑ると必ずコブ斜面に案内されます。

私は思い通りに滑れないコブ斜面が苦手で
いつも誘いを断っていたのですが、
コブ初心者のM君が、果敢にチャレンジしている姿を見ていたら、
「雪国育ちなのに滑れないゲレンデがあってはイカン!」と
大いに刺激されて、前向きに取り組むことにしました。

上手なK君と初心者のM君を観察していると、
後傾(重心が後ろ、ヘッピリ腰)になるとアウト、
ターンの後半で尻もちをついてしまいます。

K君の滑りを後ろからじっと見ていると、なにやらコブの谷間に
道が見えてきました。大勢の人が滑って作られた板の道です。
それを忠実にトレースするとスムースに谷間を抜けて行けそうです。

前傾姿勢で重心を低く保つことを意識してスタート。
道を外さないように、前へ前へ!
おお!わずか数ターンでしたがリズム良く越えられました。

K君持参のデジタルカメラで早速ビデオ撮影会。
最近のデジカメは優れモノで、ハイビジョンの動画撮影ができちゃいます。
100m程度のコースでも、滑り終わると息はゼイゼイ、膝はガクガク。
それでも四十路半ばのオジサン達は頑張りました。

「ちょっと休もうよ」ロッジで飲んだビールの美味しかったこと!
もちろん動画を見ながらの反省会も忘れません。
「ここでスキーの前が上がっちゃってるね(後傾はダメ)」
「もっとストックを前に突くつもりで(前傾姿勢を維持)」

休憩後もコブ斜面で練習です。
意識してても、実際は半分も出来てないのはオジサンの悲しさですが、
コブ歴15年のK君に「こんなに滑ったのは久々」と言わしめる内容でした。

ここ数年、スキーと言えば子供の相手だったり、楽なゲレンデばかりを
選んでいた私にとっては、スポーツと呼べるスキーを楽しんだ一日でした。

K君から来週も友人を大勢連れて行くよ!とメールが来ました。
横浜から2週連続の熱意はすごい。もちろん私も参加させてもらいます。

まだ余裕のありそうな四十路三人衆。実は全身ガクガクでした。

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今年を一文字で表すと、やはり「暇」になってしまいます。
昨年の半分くらいしか働いていないと思います。

開院当初は暇な時間を持て余し、結構なストレスで肩こりがひどくなったりしましたが、
降りしきる雪の中で駐車場の雪かきをしていると、妙に心が落ち着きました。

雪が積もって見えなくなったアスファルトが雪かきをすると黒く見えてくる。
少しずつ少しずつ、黒い面積が広くなってゆく。なんか仕事した感じ。プチ達成感。
こんな風に「目に見える結果」を知らないうちに求めていたんだと気付きました。

そりゃストレスにもなりますよね。
開業したばかりで「結果」を見たがっているんですから。

5台も停めればいっぱいになる、さして広くもない駐車場ですが、
雪かきは自分の気持ちを見つめ直す良いきっかけになりました。
これで開業が例えば春だったら、雪がなかったら、どうなっていたんでしょうねぇ?

 
10年以上前に開業した友人が教えてくれました。
「丁寧な仕事をしていれば患者さんはついてくるよ」

治療内容によっては、メゲそうになる時もありますが、
友人の言葉を思い出したり、「この苦労もいつかプラスに変えられる」など
前向きに考えるようにして、大げさですが乗り切ってきました。

振り返るといろいろありましたが、あっと言う間の1年でした。
来年はもう少し忙しい年にしたいのですが、どうでしょうか…

今年最後のアップになりました。皆さん、良いお年を。

鶴齢

カレンダーも残りあと一枚となってしまいました。

先日、六日町で飲む機会があり、訪れたお店は「季節料理大」。
自家製の野菜にひと手間かけた料理の数々は、派手さはないですが
優しい味わいでじんわり染みる美味しさがありました。

大学の後輩とジョッキなどを傾けていたのですが、
「やっぱりこの料理には日本酒だね」と言うことで、オーダーしたのが
「鶴齢 純米 無濾過生原酒」これが美味しかった!

生原酒ってちょっとキツいところがありますが、この鶴齢には一切なし。
どっしりした米の味と、無濾過ゆえでしょうか複雑な味わいを持ち
太くて厚みがあるので、ちびちびやりながら舌の上でじっくり味わう
飲み方が似合う日本酒でした。

偶然にも居合わせたのが、鶴齢の蔵元、青木酒造の方々で、
日本酒について、鶴齢について熱い話を聴かせていただきました。

新潟の地酒と言うと、越乃寒梅、八海山あたりが超メジャーで
いわゆる淡麗辛口系が幅を利かせていますが、この日飲んだ鶴齢はまさに対極。
故郷の六日町で美味しい料理と、ぶっとい日本酒に出会えたのは幸いでした。

ひとしきり話が進んだころ、青木酒造の方々は営業部所属で、
「それじゃ名刺を」と受け取った名刺に懐かしい名前が…

なんと保育所から高校まで一緒だった同級生が目の前に!
「なんだ、克也か!?全然変わっちまったなぁ!わからんかった」
30年以上の歳月はお互いの顔にいろんなモノを刻みこんだようです。

2次会は、またもや同級生がママさんをしているお店へなだれこんで
青臭い昔話に花を咲かせました。

六日町で飲むのは数年ぶりで、出会いに恵まれた夜でしたが、
親の説教がセットで付いてくるのは、いかんともし難いところです。

野球

3月のWBCに始まって、8月の甲子園、ワールドシリーズ、
日本シリーズと続いた野球のイベントも終わってしまいました。

WBCでは2連覇を達成、甲子園では日本文理が準優勝、
ヤンキース優勝・松井選手のMVP、ジャイアンツ日本一、
私としては存分に楽しみ、喜んだシーズンでした。

WBCで本気になっていたのは、日本と韓国だけだったような気がしますが、
サヨナラ負けも覚悟した決勝戦を制してバンザイ!

日本文理の快進撃、ドラフト指名もない小粒のチームでしたが盛り上げてくれました。

ケガで苦しみ、退団確定と言われていた松井選手の大活躍。
解説者の伊東勤氏が「自分のポイントまでボールを引き付ける、
その間合いが素晴らしいですね。」と絶賛していました。

 

私、テニスのレッスンを数年来受けているのですが、
コーチから「ボールに合わせるのではなく、自分のポイントに呼び込んで打て。」と
指導されていることを思い出し、野球もテニスも大切なことは一緒なんだな、
と改めて感じました。レベルがとんでもなく違うのは、言うまでもないことですが。

 

「札幌ドームで梨田監督の胴上げか…」なんて悲観的になっていた日本シリーズ。
第5戦のサヨナラ勝ちが効きました。
この試合、最後まで観てなかったんですよ。
8回ウラの代打イ・スンヨプで消しちゃいました。
最高の展開を見逃したのを今でも後悔しています。
負け試合を応援できない、セコイ性格なんです。

私は贔屓チームがビッグタイトルを獲ると、翌日のスポーツ新聞を買い込んで
余韻を味わうのが楽しみなのですが、今年はたくさんの新聞が集まりました。

あと半年近く、本気の勝負が見られないのかと思うと寂しいです。

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