いきなり長男の坊主頭です。
顔はともかく、頭の形は私とそっくりです。
ただ、私が今丸刈りにしてもこんな元気の良い頭にはなりません。
中1でバスケットボール部で頑張っていますが、
今までとは勝手の違う部活や勉強に戸惑っているようですね。
「男子は坊主頭」みたいな校則はありませんが、バスケ部は全員坊主なんです。
私の中学校は校則で男子は坊主と決められていました。
小学校の卒業前に坊主デビュー、最初こそ床屋さんで刈りましたが、
後はずっと父親に刈ってもらっていました。
家の裏の空き地で首にビニール風呂敷を巻いた青空理髪店です。
いつ頃から家にあるのかわからない年季の入ったバリカン、もちろん手動です。
そのバリカンで、兄も私も「グニグニグニ」と頭を刈られていました。
その時に父とどんな話をしたのかほとんど覚えていませんが、
定番の「好きな子はいるのか?」みたいな質問はあったような…
声変わりした私はボソッと「いや…いないけど…」もちろんいましたよ。
中学生の難しい時期(私の場合は特に)に父親と息子が話をするのは
貴重な時間だったかも知れません。中学生の私はいつもバリアーを
張り巡らせていて、まともな会話が成立しなかったのですが、
(今思えば、ただ甘えていただけ)父親が作った椅子というか台に、
ちょこんと座って頭を刈られている状態では、バリアーは張れませんでした。
時は巡って、私も息子の頭を刈るようになりました。
平成の親子のバリカンは電動になり、場所は掃除しやすい風呂場です。
キレイに仕上げるのは結構時間がかかります。でも幸せな時間なんでしょうね。
私の長男も声変わりしつつありますが、恋なんてまだまだだと勝手に思っています。
いつの日かバリカンで刈りながら、恋話をするのかしないのか…