スマイル歯科ブログ

アーカイブ: 2013年 August

望郷ライン センチュリーライド

相当に残暑が厳しい日曜日に、望郷ライン・センチュリーライドに
参加しました。コースはロング(110km)、ミドル(78km)、ショート(40km)、
エンジョイ(18km)の4コースが設定されていて、5月のハルヒルで
お馴染みの「ヘタレ3人組」は、迷いなくミドルを選択しました。

朝日が上毛の山々から顔を覗かせるころ、会場の昭和村総合運動公園に到着。
十分に高原の空気を吸い込んで、キュウリをポリポリと頬張った後、
午前7時よりロングから順にスタート。我々のスタートは7時25分ころ。
タイムを競うレースではありませんので、まったりとした雰囲気です。

スタート直後の景色は、まさに望郷ラインのハイライト。
赤城山山麓の野菜畑から望む、武尊山をはじめとする北毛の山々。
沼田市、みなかみ町、川場村、故郷を望む道です。良いネーミングですね。

コースは10km過ぎから上りになり、景色を楽しむ余裕が無くなってきます。
一つ目の峠を越えた下り区間で、明らかに飛ばし過ぎの一団が
追い越して行きました。案の定二つ先のコーナーで、
一台がタイヤのスキール音と共に、対向車線に飛び出し転倒・落車。
対向車が来ていたら…

その後、エイドステーション(主催者が給水やバナナなどの軽食を用意)に
寄ったところ、救護所で先ほどの彼が手当てを受けていました。
左コーナーでの転倒だったので、左手をついたのでしょう、
左手の指先が数本肉ごとペロンと…
幸い骨折などの重傷は無いようでしたが。

参加者のほとんどは、指先の無いショートフィンガーのサイクルグローブを
着用していましたが、このようなケガ防止のため、指先まで覆った
フルフィンガータイプを選ぶべきだと思うのです。
確かにショートタイプの方がカッコいいんですけどね。
私は一年中フルフィンガーのグローブです。指先痛めたら仕事できません。

もひとつ山を越え、ミドル折り返し地点に到着。
ロングの折り返しでは、カレーライスが激うまとの情報だったので、
楽しみにしていたのですが、そのようなスペシャルメニューはなく、
他のエイドステーションと同じく、バナナ等の軽食のみ。
おにぎりくらい食べたかったな。まあ誰が用意するんだ?って話だし、
カレー食べたかったらロングに出ろ!ってことですか。

折り返し地点では調子良かったんです。
「あーもう半分かぁ。もう少し走れるな。来年はロングにしよう。」
応援に来てくれた人と写真に納まったり、栄養補給して復路へ出発!

一つ目の峠を登り始めると、「あれ?脚が回らない…」
陽は高く上り、気温は30度を超えていたでしょう。
暑さは予想以上にスタミナを奪っていました。
とにかく余裕が無く、他の参加者にペースを合わせることも出来ず、
ただペダルを踏むだけ…時速は8km/hを下回ることもしばしば。

山を超えエイドステーションに寄って休んでも回復は難しく、
次の長い坂の途中で脚が止まりそうになります。
自転車を押して歩いている参加者も目立ってきました。

峠の中間に設置された給水所はまさにオアシス。
木陰の風と渓流の水音が、暑さを一瞬忘れさせてくれました。
それも束の間。九十九折りの最後の坂が待ち構えています。

下りは、あっという間なのに、上りは「ゆっくりして行きなよ」
とばかりに素通りはさせてくれません。
路面のひび割れ、微妙な傾斜の変化、回せなくなった脚に
非情なボディブローを打ち込んできます。

峠の最高到達点は標高950m。
手前で待機していたカメラマンに手を振る余裕などは無く、
ただただ通過。直後は両腕に痺れが出て、熱中症一歩手前でした。

長い下りは要注意です。身体が疲れ果てているのに、
勝手に出るスピード。コントロールが効かなくなれば、
擦り傷では済みません。ブレーキ掛けまくりです。

スタート直後は楽しめた望郷ラインの景色も、
往路ではアスファルトの先を見つめるばかり。
ふらふらになりながら、実走行時間4時間ちょいで完走しました。

折り返し地点での余裕はどこへやら、110kmなんて無理無理。

打ち上げの誘いも断り、さっさと帰宅。夕方から爆睡でした。

ラスト3kmのスパート 望郷ラインらしい風景です

ラスト3kmのスパート 望郷ラインらしい風景です