スマイル歯科ブログ

アーカイブ: 2015年 July

バス停

クリニックの向かいにバス停が新設されました。
当院が繁盛して乗降客が格段に増えた!そんな訳はなく、
すぐ近くのショッピングセンター利用者向けで、
以前は片品・沼田駅両方面共に400m以上離れていたのが、
新設により100m程度まで近くなり便利になりました。

都道府県データランキング「自家用車普及台数」http://uub.jp/pdr/t/cr.html
を見てみますと、「人口1人当たりの乗用車台数」で群馬が1位です。
ベスト3が北関東3県ですね。似たような環境なんでしょう。
自家用車が多い反面、公共交通機関は貧弱になってしまいます。
しかし車を運転できない方々はバスを利用するしかありません。

で見かけることが多くなったのが以下の光景。

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買い物帰りなのでしょう、リュックを背負って道路縁石に腰掛けてバスを待つ人。
縁石に腰掛ければ、リュックは道路にはみ出してしまいます。
狭い国道120号を縁石ギリギリに走る大型トラックに引っかけられたら…

あのバス停脇にベンチを置いたらどうだろう?
バスは多くても1時間に2本、一日の乗客数は片手にも満たないでしょうが、
交通弱者の方々のお役にたてるはずです。

ホームセンターに行くと、8000円も出せば結構立派なベンチが入手できます。
歩道脇の土地はショッピングセンターの職員駐車場ですので、事務方に相談して
置かせてもらえば良いでしょう。バス会社にも断った方が良いのかな。
大きな荷物を抱え、ベンチでバスを待つ光景。うん、何か良いことが出来そうです。
目立たない場所に「スマイル歯科クリニック寄贈」なんてシール貼っちゃおうかな…

と、ここまでは妄想のお花畑が広がっていたのですが、
ベンチが置いてある似たようなバス停がないことに気付きました。
屋根がある立派なバス停ではなく、バス停の丸看板+ベンチの組み合わせです。

これは何か規則があるのでは、と思いググッてみると、
「道路法第32条に基づく占用許可」が必要のようです。いわく、
ベンチ設置後も幅員が2m以上確保できる歩道であり、原則として固定式と
するなど容易に移動することができないものとし、管理は路線バス事業者等
的確な管理能力を有すると認められるもの。

これはハードルが高いと言うか、無理です。
ベンチを駐車場の端に置けたとしても、フェンスがあり歩道にはみ出てしまいます。
歩道はせいぜい幅1m程度、固定式となると基礎工事から必要ですね。

簡単に動くベンチをポンと置いて、歩行者や自転車がつまづいて転んだら…
ひとりよがりの善意がトラブルを呼ぶ怪しい雲行きです。

歩道にはみ出るのがだめなら、折りたたみのパイプ椅子なんかどうだろう?
「使用後はたたんで下さい」みたいな張り紙つけて…
ダメですね。風で歩道に倒れて自転車が乗り上げて転倒。十分あり得ます。

と言う訳でボツとなりました。もっと本業に励みます。