とある日の昼前、患者さんを治療室に案内していると、
「コツン」と窓に何かぶつかる音がしました。
窓の外を見ると、ウッドデッキの板の隙間に何やら挟まっています。
抹茶色のボディに白いアイライン。メジロです！
隙間から出すと、自分の脚で立ったものの、目をパチクリするだけで動きません。
どうやら窓にぶつかったショックで脳震盪を起したらしく意識が戻っていないようです。

患者さんと「大丈夫かな？」「さっき羽が曲がってたから折れちゃったのかも？」

でもこれはチャンスです！野鳥を至近距離で見られるなんて、まず無いこと。
デジカメを持ち出してパチリ。そばに寄っても逃げようともしません。
右から左からシャッターを押しまくりました。

５分くらいたったでしょうか、羽や頭が少しずつ動きだして、植え込みの木に飛び移り、
しばらくすると森の中に消えて行きました。

助けたお礼に何か持ってきてくれるかと期待していたのですが、
衝突のショックですべて忘れてしまったのかなあ…

以前にも「バシン！」とガラスが割れたかのような大きな音がしたと思ったら、
窓の外にはハトがピクピク。ガラスには魚拓ならぬ鳥拓(?)がクッキリと。
羽を大きく広げた真正面のシルエット。見事でした。
この時は首の骨が折れたようで、間もなく動かなくなりました。合掌。

窓掃除をした直後だったので、ガラスが見えなかったのでしょうか。
スタッフが「んもー」とか言いながら、ガラスを磨き直していました。

窓の外では絶え間なくさえずりが聞こえています。
今度はどんな珍客がやってくるのでしょうか。
自分の脚（羽？）でお帰りいただきたいものです。