お久しぶりです。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
夏の暑さにやられて大いにサボっておりました。
私は以前より寝ている時に歯ぎしりをするくせがありまして、
今までは症状が出なかったのですが、この夏は違いました。
ある朝起きると左上奥歯に何やら鈍痛が…
朝ごはんを食べようとしたら、口が開きにくい、噛むと奥歯が痛い…
開口障害、咬合痛、右顎関節の圧痛、完ぺきな顎関節症です。
口を大きくあけたり、物を噛まなければ、ほとんど痛みは無いのですが、
食事の時には「いてっ」と動きが止まるほどの痛みが出ます。
今まで何人もの顎関節症の患者さんを診てきましたが、
こんなに不快な症状だとは思いもよりませんでした。
睡眠中の歯ぎしりは、相当強い力が歯に加わるとされています。
起きている時は、力を出し過ぎて壊さないように
抑制がどの筋肉にも効いていますが、睡眠中は抑制が外れてしまい
異常な力が加わる場合があります。
その力の積み重ねで、顎関節や歯が悲鳴を上げてしまったのが
顎関節症の症状が表に出てきた状態なのです。
顎関節症の治療は、日中の痛みに対しては痛み止めを服用します。
しかし原因である歯ぎしりを止めることは不可能ですので、
異常な力の悪影響を減らすためにマウスピースを装着します。
通常、上あごに装着して個々の歯に加わる力を軽減します。
以前作ったマウスピースを装着すると、明らかに歯の負担が減り、
数日後には症状が落ち着いてきました。
同じ時期に「歯が痛い。虫歯ではないか?」との訴えで来院した
患者さんが数人いらっしゃいました。
レントゲン写真では歯に異常はなく、話を聞くと
「普段はあまり気にならないが、物を噛むと痛い。
耳の前(顎関節)を押すと痛い。」と私も含め
判で押したような同じ症状です。
「寝ている時に歯ぎしりしていませんか?」と聞くと
「ああ、そう言えば…」とこれまたドンピシャ.
皆さん、あの暑さで参ってしまったんでしょうか…
先日訪れた東京スカイツリー。屋形船からのショットです。
展望台からの眺めは、あまりに高すぎてCGを見ているようでした。