スマイル歯科ブログ

アーカイブ: 2012年 October

顎関節症

お久しぶりです。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
夏の暑さにやられて大いにサボっておりました。

私は以前より寝ている時に歯ぎしりをするくせがありまして、
今までは症状が出なかったのですが、この夏は違いました。
ある朝起きると左上奥歯に何やら鈍痛が…
朝ごはんを食べようとしたら、口が開きにくい、噛むと奥歯が痛い…
開口障害、咬合痛、右顎関節の圧痛、完ぺきな顎関節症です。
口を大きくあけたり、物を噛まなければ、ほとんど痛みは無いのですが、
食事の時には「いてっ」と動きが止まるほどの痛みが出ます。
今まで何人もの顎関節症の患者さんを診てきましたが、
こんなに不快な症状だとは思いもよりませんでした。

睡眠中の歯ぎしりは、相当強い力が歯に加わるとされています。
起きている時は、力を出し過ぎて壊さないように
抑制がどの筋肉にも効いていますが、睡眠中は抑制が外れてしまい
異常な力が加わる場合があります。
その力の積み重ねで、顎関節や歯が悲鳴を上げてしまったのが
顎関節症の症状が表に出てきた状態なのです。

顎関節症の治療は、日中の痛みに対しては痛み止めを服用します。
しかし原因である歯ぎしりを止めることは不可能ですので、
異常な力の悪影響を減らすためにマウスピースを装着します。
通常、上あごに装着して個々の歯に加わる力を軽減します。
以前作ったマウスピースを装着すると、明らかに歯の負担が減り、
数日後には症状が落ち着いてきました。

同じ時期に「歯が痛い。虫歯ではないか?」との訴えで来院した
患者さんが数人いらっしゃいました。
レントゲン写真では歯に異常はなく、話を聞くと
「普段はあまり気にならないが、物を噛むと痛い。
耳の前(顎関節)を押すと痛い。」と私も含め
判で押したような同じ症状です。
「寝ている時に歯ぎしりしていませんか?」と聞くと
「ああ、そう言えば…」とこれまたドンピシャ.
皆さん、あの暑さで参ってしまったんでしょうか…

先日訪れた東京スカイツリー。屋形船からのショットです。
展望台からの眺めは、あまりに高すぎてCGを見ているようでした。

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