スマイル歯科ブログ

アーカイブ: 2012年 January

ギター

guitar

 

 

 

 

 

このギターは私が中3に上がる時買ってもらったものです。
当時は拓郎・陽水のフォークブームの少しあと、かぐや姫の解散、
グレープからさだまさしの頃でしょうか。

私は中2の頃、兄のお下がりのギターでコードを覚え始めました。
教本を見ながらアルペジオ・スリーフィンガー…
自他共に認める音痴でしたのでチューニングにはかなり苦労しました。

初めて覚えたメロディーは祖母が教えてくれた「荒城の月」。
ギターをジャカジャカ鳴らしているだけの私を見て、
突然ミミラシドシラ…とメロディーを口ずさみ始めたのです。

女学校時代に習った歌を暗譜しているなんて…いったい何年前?
私は軽い衝撃を受けながら、祖母に合わせてメロディーを追って
おばあちゃんと孫のセッションが完成しました。

祖母はいつものように背中を丸めコタツに入って、
私にメロディーを教えてくれた時のことは今でもあざやかに覚えています。

その頃六日町には百貨店的な、洋服や楽器、置物、その他…
何でも売っているお店がありまして、ちょうど今頃の季節、
「学生服を買ったらギター3割引!」のセールをやっていたのです。
今思うと、ずいぶんユニークな組み合わせなのですが、
入学時にはブカブカだった学生服も中2にもなると背が伸びて、
大抵ツンツルテンになってしまい、中3になる時に新調するのが
ごく普通のパターンでした。
ギターブームに目をつけたアイデアなんですね。

ギターを弾き始めた人に立ちはだかるFの壁。
何とか越えた私の元に届いたモーリスのギター。
昔も今もアコースティックギターの定番はマーチンかギブソン。
そのギブソンJ-50のルックス雰囲気コピーモデルです。

私の青春からおっさんまで付き合ってくれたギターで、
もう35年以上経つのですが、まめに手入れをしたり、
不具合は修理していますので、まだシャンとしています。

バンドを組むとかステージで発表するとか、ほとんど経験はなく、
ただ家でジャンジャカ弾いているだけの引きこもり系なので
あんまり上達はしませんね。

それでも本物のギブソンを手にしたくなるのは自然の成り行きですが、
それを聞いた妻の一言、「そんなに上手くない」

なんかこう、心に響くというか、沁みるというか、撃沈です。