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親知らずの抜歯

はっきり言って難しいです。時間もかかりますし、それだけ患者さんのダメージも大きいです。 私も左下の横に生えた親知らずを抜かれたことがあります。痛みは大したことはありませんでしたが、腫れが3、4日続いてかなり不愉快だったことを覚えています。 抜く方も大変だけど、抜かれる患者さんはもっともっと、想像以上にツラいものなんだなと実感しました。

大学の口腔外科医局に在籍していた頃は、開業医の先生の所に親知らずの抜歯にバイトに行ってました。 15分に1本、の予約がビッシリ入っていました。15分では抜けない親知らずの方が多いんですけど… 口腔外科の看板背負ってバイトに来たのに、「抜けません」なんて口が裂けても言えないので、バシバシ抜くしかありません。 タイトな予約のおかげでかなり鍛えられました。 今は当時のスピードには及びませんが、患者さんへのダメージを極力少なくするよう心がけています。

親知らずの抜歯の実際

親知らずが横に埋まっています。顎が小さくなってきた現代人の親知らずは、このように横になってしまうケースが多くなりました。

 

埋まっている親知らずがよく見えるように歯肉を切開し、歯冠を切断して取り出します。

 

残った根が取り出せれば終了です。
こんなにスムースに抜ければ、患者さんも私も苦労しないんですが・・・